歌碑を巡ってスマホも学ぶ 西原で「盛りだくさん」シニア講座


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
辺野喜節の説明をする泉川寛さんと、受講者ら=10月14日、国頭村辺野喜

 【西原】西原町中央公民館(呉屋寛文館長)は、「いきいきシニア講座 文教大学」全3回を9月末から、町内の60歳代以上を対象に開催した。1回目は、税理士の諸見里利秀さんの「相続・税の基礎知識」、2回目はモバイルプリンスこと島袋コウさんの「スマホの使い方」、3回目は琉球音楽教室を主宰する泉川寛さん(65)の「やんばる散策(歌碑巡り)」を行った。

 10月14日にあった、やんばる散策では泉川さんが15の歌碑の前や車窓から、説明と歌・三線を披露した。「源河節(平敷節)は『かぎやで風節』とイントロが似ている」の質問に泉川さんは「他にもイントロが似ている曲がいくつかある。白瀬走川節・謝敷節・辺野喜節などがある」と答えた。

 松堂英世さん(69)は「二見から国頭まで、泉川先生のお話も交ぜながら説明が聞け、意味も分かって楽しい一日だった」と話し、山城美幸さん(59)は「生の三線と説明を聞けて勉強になった。一緒に受講した花城敏子さんの琉舞も見られて感動」と満足したようだった。玉那覇良江さん(70)は「講座全部に参加した。スマホの基本などについてサークルに入りもっと学びたい。今日の歌碑巡りは盛りだくさん。コロナ禍でも、散策できて良かった」と笑った。
 (小波津昭子通信員)