キングス10連勝 粘りのバスケで逆転 西地区1位キープ 第12戦


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キングス―川崎 第1クオーター、ゴール下でリバウンドを競うキングスのジャック・クーリー=8日、神奈川県の川崎市とどろきアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは8日、神奈川県の川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダース(東地区)と今季第12戦を行い、89―83で勝利して連勝を10に伸ばした。通算成績は10勝2敗で西地区1位のまま。前戦から守備の強度を高めた川崎に先行を許したが、第3クオーター(Q)で逆転し、そのまま逃げ切った。次戦は11日午後7時5分から名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区)と愛知県のドルフィンズアリーナで対戦する。

 「感情の浮き沈みを激しくせず、流れがくるまで我慢できたのが良かった」。試合後、藤田弘輝HCは選手たちの強固な精神面を誇った。「我慢」の立役者となったのは、いずれもチームトップの23得点、11リバウンドを記録したジャック・クーリーだ。

 前戦から一転、守備の強度をより高めた川崎。パスコースをつぶす「ディナイ」に加え、キングスのガード陣に厳しい圧力をかけた。第1Q、第2Qはどちらも10点台に抑えられたが、クーリーが攻撃リバウンドやゴール下で得点を奪って追いすがり、5点差で前半を折り返した。

 粘りが実ったのが第3Q終盤だ。変わらずクーリーがゴール下で存在感を発揮する中、岸本隆一が3点弾を2本連続で射抜くなどして一気に逆転。その後もコート上の各選手が内外からシュートを決めて相手守備の的を絞らせず、強豪川崎相手に2連勝を飾った。

 クーリーに加え、この2連戦からドウェイン・エバンスとキム・ティリが復帰し、内外の攻撃のバランスが格段に向上した。ガード、フォワード陣がプレーできるスペースが広がり、岸本は「特にガード陣はプレーに余裕が生まれている」と選手同士の連係に好感触を得ていた。


▽Bリーグ1部(川崎市とどろきアリーナ、2369人)

キングス(10勝2敗)
 89―83(17―20,19―21,30―17,23―25)
川 崎(8勝4敗)

◆バスケを信じて

 藤田弘輝HC(キングス)の話 相手の外国籍選手が攻撃でアタックしてきて、守備も(パスコースを抑える)激しいディナイを受けて厳しい試合だった。選手が自分たちのバスケを信じて勝ってくれた。精神面で安定すればどんなチームにも勝てる。