FC琉球、ホーム3連勝 風間が後半にPK決める 山口に辛勝1ー0


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琉球―山口 後半12分、冷静にPKを決める琉球の風間宏希=8日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 サッカー明治安田J2の第32節は8日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでレノファ山口FCと戦い、1―0で辛勝した。10勝16敗6分けで勝ち点36。順位は18位のまま。今季初のホーム3連勝を果たした。次戦は11日、福岡市のベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と戦う。

 自陣からの縦パスにFW池田廉らがDFの裏に抜けて一気に敵陣まで踏み込む。「オーケー」「やりきれ」などと樋口靖洋監督から声が飛ぶ。前半からシュート数や支配率で上回り、琉球ペースで試合を進めていた。

 良い流れのまま後半12分、左サイドで風間宏希、茂木駿佑、沼田圭悟へつながる。ゴール前で蹴った沼田のクロスに相手のハンドでPKを獲得。キッカーの風間はGKの動きを観察して「動かないので蹴りたい所に蹴った」と左上にボールを突き刺した。「早く取りたいと思っていた」と今季初ゴールを喜んだ。

 樋口監督は2日前の練習で意欲を感じたという若手を起用し、前節からスタメンを6人交代させた。池田の守備裏への動きに加え、スタメン起用の茂木のハードワーク、同じくスターティングからの小泉佳穂のボール保持力が敵陣へ攻め込むきっかけをつくった。
 風間は「個人で押し込めるチームはつくれている」と個々の技量に自信を深めており「ホームの勢いのまま琉球らしく戦いたい」と次の福岡戦につなげるつもりだ。
 (古川峻)


(2)タピスタ(1勝1敗)

琉球 10勝6分け16敗(36)
 1―0(0―0,1―0)
山口 7勝6分け19敗(27)
▽得点者 【琉】 風間希(PK)(1)
▽観客 1084人

 【評】前半から好機をたびたび演出し、守備でほとんどピンチがなかった。後半12分にPKで風間宏希が得点すると攻勢に出た山口に最終ライン4人とボランチ2人が連係しながら集中した守備を見せた。最後も猛攻を受けたがゴール前でボールをかき出し逃げ切った。

◆ゲーム運び反省

 樋口靖洋監督(琉球)の話 雨模様でも大勢のサポーターに来てもらいホーム3連勝できた。前半から自分たちのペースで押し込んだ。追加点が取れずゲーム運びでは反省点も多い。上位との対戦はJ2で存在感を示す絶好の機会だ。琉球のサッカーを示したい。

◆積極姿勢を貫く

 霜田正浩監督(山口)の話 アウェーまで試合を見に来てくれたサポーターに申し訳ない。後半は負けている中でしっかり押し込んだが、勝ち点3を取り切るには十分でなかった。目の前の試合をアグレッシブに戦うこと、最後まで諦めない姿勢を貫く。