ボクシング新人王対抗戦 福永、西軍代表に王手 中日本代表に判定勝ち


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中日本・西部日本新人王対抗戦 フェザー級4回戦 ガードの間を縫って右ボディーを攻める福永輝(右)=8日、佐賀県のSAGAサンライズパーク総合体育館(BOXING MOBILE Oota提供)

 プロボクシングの中日本・西部日本新人王対抗戦が8日、佐賀県で行われ、西部のフェザー級王者、福永輝(沖縄ワールドリング)が、中日本代表の時弘将志(とよはし)に判定勝ちした。福永の戦績は8戦7勝(4KO)1敗。西軍代表を懸け、12月27日に大阪府で西日本代表と対戦する。勝ち抜けば来年2月、東京都の後楽園ホールで行われる全日本新人王決定戦への出場権を得る。

 

福永「倒し屋」打ち合い圧倒

 序盤から打ち合いとなっても「想定通り。打ち合いなら誰にも負けない」と“倒し屋”魂に火を付けた福永輝。ジャブにアッパーを絡めるコンビネーションを軸に、ガードの間を抜いて決める。途中、右拳を痛めるハプニングに見舞われながらも、左ボディー攻めも効果的で終始優勢を保った。

 こだわっていたKO勝ちはならなかったが、次戦に勝てば、全日本新人王決定戦へ西軍代表として出場できるところまできた。

 次は西日本代表の三尾翔(グリーンツダ)と当たる。昨年はグリーンツダの前田稔輝(2019年度全日本フェザー級新人王)に西軍代表決定戦で敗れた。福永にとってはリベンジ戦でもある。「ここまで来たらあと2戦、何がなんでも勝ち抜いて新人王を取りに行く」。熱い闘志を宿す。

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▽バンタム級4回戦
冨田風弥(伊豆) 3―0 金城寛季(平仲BS)
▽フェザー級4回戦
福永輝(沖縄ワールドリング) 3―0 時弘将志(とよはし)
▽スーパーフェザー級4回戦
樋口和輝(ARITOMI) 棄権 仲里健太(平仲BS)
▽ウェルター級4回戦
能嶋宏弥(薬師寺) 3―0 平安山太樹(ナカザト)
▽ミドル級4回戦
早川教文(中日) 棄権 岡本一成(平仲BS)