楽天4位指名の内間(亜大)有終の美 東都秋季リーグV 球界を代表する投手へ 


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この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
東都秋季リーグ最終戦 亜細亜―中央 五回までを被安打3、4奪三振で好投する亜細亜大の内間拓馬=4日、東京都の神宮野球場(スポーツニッポン新聞社提供)

 東都大学野球秋季リーグは亜細亜大が2016年春以来8季ぶりの優勝で終えた。4日、神宮球場で行われた中央大との最終戦には東北楽天から4位指名を受けたばかりの内間拓馬(本部中―宜野座高出)が先発。最速150キロの直球を軸に五回を被安打3、4奪三振の無失点の好投を見せ、有終の美を飾った。最終回は巨人1位指名の平内龍太が中軸を三者凡退に仕留め、胴上げ投手となった。亜大の今季は8勝2敗。

 

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「自分の投球スタイル生かし伸ばしたい」

 内間の今季は6試合に登板して3勝。防御率は3・55だった。6日に楽天から球団あいさつを受け「まだ(リーグ終了の)実感がないが、今から新しいステージに立つ。もっと高い意識でいかないといけない」と気持ちをプロへと向けた。

 同期の平内は秋季リーグで最高殊勲賞、最優秀投手、ベストナインにも選出された。4年間を共にした仲間に対しては「互いに頑張ろう。いつか交流戦で投げ合えたらいいな」といつか同じマウンドで対戦できることを心待つ。

 内間の強みは「体の強さと馬力あるピッチング」(楽天・沖原佳典スカウト)だ。即戦力としてはもちろん、伸びしろにも期待がかかる。

 その期待を受けて内間は「直球と緩急ある投球が特徴。打者を見ながらの投球が持ち味なので、自分の投球スタイルを生かし伸ばしていきたい」と力強い。

 楽手1位指名で、東京六大学を10季ぶりに制した早大のエース、早川隆久とは、昨年の日米大学野球で切磋琢磨(せっさたくま)した仲だ。厳しい競争が今後待ち構えるが「イーグルスを引っ張っていけるよう、共に刺激し合いながら頑張りたい」。いずれは球界を代表する投手へ。内間の夢は終わらない。