美しい紅型を自宅で作ってみませんか? 本格的な道具をキットで販売


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球びんがた普及伝承コンソーシアムが販売している「琉球びんがた道具箱」

 工房や沖縄県内外の企業など28団体で構成する琉球びんがた普及伝承コンソーシアムは、自宅で紅型作成を体験できるキット「琉球びんがた道具箱」を発売している。新型コロナウイルス感染症によって製作体験が例年のようにできない中で、本格的な道具をそろえたキットを通販することで普及を図る。同時に職人のプロモーションと所得向上につなげる狙い。21日には道具箱を使って職人が指導するワークショップイベントを開く。

 道具箱には、染める対象として山や花の型を中心に置いた53センチ四方の風呂敷と、配色用5色、色をぼかす隈(くま)取り用3色の顔料などが入っている。色を染める色差しや、隈取りを体験できる。継続的に作品を作りたい人向けに、顔料などの消耗品は単品で追加購入ができる。

 はけは紅型工房で職人が実際に使っているものを取り寄せ、風呂敷には軽くて張りのあるシャンタン生地を用いるなど本格志向のキットで、価格は送料と税込みで1万6千円。型彫りを担当した知念紅型研究所の職人上江田美希さんは「多くの人に本物の紅型に触れてもらえるきっかけになればうれしい」と話した。

 15日までに申し込めば、21日のイベントに参加できる。年明けには別の工房が型を作成して第2弾のキット発売を計画しているという。申し込みは以下のQRコード(https://peatix.com/event/1683098)から。