「キャンプ・キンザーの倉庫群、早期返還を」 浦添市長が国に要請


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米軍キャンプ・キンザー=2018年9月

 【東京】松本哲治浦添市長は11日、東京都内で菅義偉首相や加藤勝信官房長官、岸信夫防衛相と会談した。岸氏との会談では、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫群の返還が遅れる可能性が出ていることに触れ「事情が理解できないわけではないが、一日も早く計画通り返還することが求められている」と述べ、一括早期返還を求めた。岸氏は「遅れのないように努力する」と述べたという。

 牧港補給地区の倉庫群は、統合計画により嘉手納弾薬庫知花地区に移設した後に返還する計画となっているが、知花地区で施設配置を見直している影響で、最速で2025年度とした返還が遅れる可能性が出ている。

 また、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設に関する県や那覇市による説明会について「市民は知事からの説明も求めている。可能な限り(県などによる説明会開催を)求めていきたい」との考えを伝えた。

 菅首相との会談について松本市長は「就任のあいさつだ」と述べるにとどめた。