11月11日に11連勝! キングス、残り30秒からの鮮やかな逆転劇 第13戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは11日、愛知県のドルフィンズアリーナで西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季第13戦を行い、80―76で勝利して11連勝を飾った。通算成績は11勝2敗で同1位のまま。第4クオーター(Q)に猛追を受け、残り3分ほどで一時逆転されたが、最後は並里成の3点弾で逆転し、接戦を制した。次節は14、15の両日、沖縄市体育館で信州ブレイブウォリアーズと対戦する。

キングス―名古屋D 巧みなハンドリングでインサイドに切れ込む並里成=11日、愛知県のドルフィンズアリーナ(キングス提供)

 キングス1点ビハインドで、試合は残り30秒を切った。並里成とジャック・クーリーが右サイドでのピック&ロールから突破口を探る。パスを受けたクーリーがインサイドで相手守備を中に押し込むと、スリーポイントライン外側で待ち構えていたフリーの並里にパスを送った。

 迷わず放ったシュートはやや低い放物線を描き、リングを射抜いた。ベンチのメンバーが飛び出して喜び、並里もほえる。「(相手守備が)クーリーに寄るのは分かっていた。ボールが返ってきたら思い切り打とうと思っていた」。ブザービーターで白星をさらった第10戦の広島戦に続き、またも強心臓のこの男が勝負を決めた。

 発奮材料の一つになったのが名古屋の攻撃の起点となる若手ガード、齋藤拓実とのマッチアップだ。平均で二桁得点を挙げ、平均アシスト数は現在リーグ5位。身長はほぼ同じ。「意識する部分はあった。まずはそこで勝って、チームを勝たせたい」と、試合を通して攻守に激しい1対1を展開した。

 最後の3点弾も齋藤の頭上から沈め「入れられて良かった」と満足げな表情を浮かべた。


▽Bリーグ1部(ドルフィンズアリーナ、1794人)
キングス 11勝2敗
 80―76(22―15,17―15,24―20,17―26)
名古屋D 8勝5敗

◆賢い守備つくる

 藤田弘輝HC(キングス)の話 リードした時の詰めの甘さがある。相手にフリースローを打たれ過ぎているので、激しく、賢い守備をつくりたい。勝って学べるのはいいことなので、今後詰めていきたい。