沖縄初!バドミントン男子のクラブチーム 琉球ブルファイツ 全国リーグ目指す


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県内で初めて発足したバドミントンクラブチーム「琉球ブルファイツ」。S/Jリーグ参入を目指す

 県内で初となるバドミントン男子のクラブチームが発足し、クラブのカテゴリーでは日本最高峰となるS/Jリーグ参戦を目指して活動を始めている。チーム名は「琉球BULLFIGHTS(ブルファイツ)」。メンバー5人が所属し、2022年2月に始まる下部のチャレンジリーグ2部に挑戦する予定で、日々練習に励んでいる。

 チーム発足の発案者は国体の県代表経験者で現在は神奈川県でバドミントンコーチをしている西平工さん(37)。県内のバドミントン競技者はそれぞれ個々で活動していることが多く、全国大会などへの参加は遠征費の捻出などが課題となり機会が少ない状況にある。県外ではクラブチームでのリーグ参戦が一般的で、競技レベルを高めることのできる環境がある。

 西平さんは「(県内では)競技を続けようと思っても(長く)もたない。夢を諦めてしまう」と言い、現状を変えようと、チーム設立に動き出した。今年4月、親交があり九州大会でも実績のある大城真吾さん(31)=石川高―沖縄国際大出=に相談し、県内上位で戦うメンバーらに声を掛けて発足が決まった。

 メンバーは県総合選手権で単複3連覇中の西平賢矢(24)=糸満高―沖縄リハビリテーション福祉学院出、森屋隆成(23)=コザ高出、金城俊(30)=コザ高―沖国大出、新里智司(22)=南風原高出―日大=の各選手で、大城さんが選手兼監督でまとめる。

 10月17日の発足式で代表に就いた西平さんは闘牛を意味するチーム名について「戦う姿勢を表した」と説明。「沖縄から羽ばたき、全国に向かって戦っていきたい」と決意を表明した。

 監督の大城さんは「1部参入を目指し気持ちを保っていきたい。若い世代の目標となるチームにしていきたい」と抱負を語った。

 リーグ参戦で団体戦にも出場できるようになる。今後は練習生を募集するなどし底上げも図っていく考えだ。