晴れやか笑顔でカジマヤー 元沖縄市教育長、元気にパレード ゆかりの地を巡る


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笑顔で沿道の親族らに手を振る山城清輝さん(右)と妻の初子さん=10月25日、沖縄市のコザ中学校前

 【沖縄】沖縄市の教育長などを歴任した山城清輝(せいき)さん(96)=沖縄市上地=の「カジマヤー」を祝うパレードが10月25日、沖縄市内で開かれた。山城さんは妻の初子さんと共に、飾り花で彩られたオープンカーに乗り、かつて勤務したコザ中学校などゆかりの地を約1時間かけて巡った。沿道に駆け付けた大勢の親族らに笑顔で手を振り、元気な姿をアピールした。

 山城さんは1924年5月27日、旧北谷村(現嘉手納町)生まれ。昔から勉強熱心で、県立農林学校や師範学校で学んだ。45年には熊本陸軍予備士官学校を卒業し、終戦後は宮崎県の青年学校で1年間教員を務めた。帰沖後は市内で教員として勤務し、74年には島袋小学校の校長に就任。同年から8年間にわたり市教育長も務めた。

 退職後は「第二の人生」としてさまざまな趣味に没頭した。まず始めたのはマラソンで、フルマラソンは10回以上完走した。三線は師範免許を取得。陶芸や書道もたしなみ、沖展にも出展するほどの腕前だ。海外旅行へも積極的に出掛け「世界を見ることで視野がどんどん広がる」とうれしそうに話す。

 子ども5人、孫15人、ひ孫19人、やしゃご1人にも恵まれた。山城さんは「運動や趣味を楽しむことが元気の秘訣(ひけつ)だね。でもやっぱり一番は、家族みんなが大事にしてくれるから頑張って健康で長生きしようと前向きになれる」と断言する。

 孫の勝又彩さん(33)は、幼い頃から「夢と目標を持ちなさい」と教わっていたという。客室乗務員になるという夢をかなえられたのは「絶対に諦めるなといつも励ましてくれた祖父のおかげ」だといい、「これからも家族みんなの見本として、健康で長生きしてほしい」と激励した。
 (当銘千絵)