読み聞かせにヒューマンビートボックス 効果音やBGMで臨場感 22日に初披露


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ヒューマンビートボックスを織り交ぜた絵本の読み聞かせを企画するT.Kさん=10日、琉球新報社

 国内外で活躍するプロのヒューマンビートボクサーT.Kさん=浦添市出身=が、パフォーマンスを織り交ぜた絵本の読み聞かせの初披露に向け準備を進めている。自らの口から発する音だけでリズムやビートを刻む技術を生かし、登場人物のせりふに加え、臨場感あふれる効果音やBGMを変幻自在に操る。「子どもたちの可能性を広げたい。感性を揺さぶる機会になるはず」。本番に向け技に磨きをかけている。

 「ヒューマンビートボックス」は、ヒップホップから発展した音楽表現の一つ。体の発声器官のみを使用して、リズムのあるドラムやベースなどの楽器が奏でるような音を出す。レコードのスクラッチ音も再現する。

 T.Kさんは20年ほど前に海外のヒューマンビートボクサーの映像に衝撃を受け、活動を始めた。卓越した技術で、イベントやCM出演など活動はたきに渡る。県内では先駆者的存在で、日本ヒューマンビートボックス協会沖縄支部の代表を務めている。

 子ども向けの企画については、琉球大学付属病院で入院している子どもたち向けのワークショップをしたり、保育園でパフォーマンスを披露したりしてきた。読み聞かせは県内で初めての取り組みだが「声色は7人くらいなら変えられるようになった。ヒューマンビートボックスに興味を持ってもらえたらいい」と本番に向けて練習を重ねている。T.Kさんの読み聞かせ会は22日午後3時、ジュンク堂書店那覇店3階のキッズランドで無料で観覧できる。
(仲村良太)