灰色の水が汚濁防止膜の外に… 市民団体が確認 名護市安和の旧桟橋撤去工事で


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汚濁防止膜の外側に濁った水が流出したとみられる琉球セメント旧桟橋の撤去現場=2日、名護市安和(沖縄ドローンプロジェクト提供)

 名護市安和の琉球セメント旧桟橋撤去工事で、海に設置された汚濁防止膜の外側に濁った水が流出している可能性があることが分かった。

 米軍基地などの監視を続けている「沖縄ドローンプロジェクト」が2日に小型無人機で撮影した画像には、汚濁防止膜のフロートの外側に灰色の水が漏れ出ている様子が確認できた。本紙は琉球セメントに質問したが、12日午後7時までに回答がなかった。北部土木事務所は「事実関係を確認したい」とした。作業を担当する屋部土建の担当者は汚水流出について「確認していない」とした。

 安和旧桟橋は今年3月末で使用期限が切れていた。撤去に向けて、10月下旬ごろから周囲の泥を取り去る作業などが行われていた。