警察署の留置施設に勾留されていた女性が男性警察官から性被害を受けたことに、専門家からは施設内の管理体制の甘さを指摘する声が相次いだ。元裁判官で刑事弁護に詳しい釜井景介弁護士は「男性警察官が単独の状況になったことがそもそもの問題」と指摘。性被害について「あってはならないことで、悪質な行為だ」と語った。
性暴力被害者を支援する村上尚子弁護士は「容疑者や被告も人権は守られなくてはいけない。警察官の人権意識が低かった」と批判した。勾留中は警察官に対して意思表示が困難な状況にあるとし「留置施設で男性警察官が1人で女性に対応すべきではない。同性か、複数人で対応する仕組みが必要だ」と求めた。