マチグヮーに響くグランドピアノ 地元ゆかりの仲村渠さん演奏 那覇のアーケード


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 那覇市のアーケード商店街にグランドピアノの調べ―。那覇市にゆかりのあるアーティストが演奏や創作を行う「ロミジュリ!~那覇の街を走り出す~」の第1弾が14日、那覇市のサンライズなは商店街で行われた。平和通りの「糸州雨合羽店」を切り盛りする女性の孫でピアニストの仲村渠悠子さんが、買い物客が行き交う屋外の通りで、ショパンやリストの作品のほか、オリジナル曲「波」も披露した。

 那覇の文化を発信してきた市場や文化財、議場、劇場で、シェークスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」をモチーフに、那覇ゆかりのアーティストが演奏や舞台を披露する。文化庁と那覇市、日本芸能実演家団体協議会の主催。今後、識名園や那覇市議会議場などでパフォーマンスが披露される。

 この日は会場の通りには50人以上が足を止め、ひとときのピアノの音色に耳を傾けた。

仲村渠さんはドイツに音楽留学し、現在県内外で活動している。演奏の合間のトークで「世界中に音楽仲間がいる。沖縄で仲間とコンサートして交流が広げられたら。ピアノが好きで弾いてきた。私はこれが好きというのがたくさんあって、それを認められる社会になればいい」と話した。司会の渡久地圭さんもフルートで共演した。