沖縄在来木の響きはいかが? リュウキュウマツで南米の打楽器カホン制作 沖縄市の楓葉館


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
製作に関わった利用者の知念学さん(左から2人目)と今康平さん(後列)=10月27日、沖縄市池原の「楓葉館」

 【沖縄】沖縄市池原の社会福祉法人楓葉(ふうよう)の会(島粒希理事長)が運営する福祉就労センター「楓葉館」で、リュウキュウマツを使用した南米ペルーの打楽器カホンを製作・販売している。

 子ども用椅子やおもちゃなどの木工製品を製作してきたが、コロナ禍でイベントなどが無くなり、販売する機会が激減していた。

 在来木を使用した「琉球カホン」に、ミュージシャンのアルベルト城間さんがデザインした「シーサーカホン」をコラボレーションし、那覇市おもろまちの那覇メインプレイスで1日まで3日間開催した「おきなわの木りっかりっか市」で展示販売した。

 製作に関わった利用者の知念学さん(43)は「機械を使って木工作品を作るのが得意」と自慢した。

 木工製作を指導する楓葉館の今康平さん(45)は「子ども用のベイビーカホンとティーダカホンより、硬いリュウキュウマツを使用したカホンは重低音の響きが良い。たたいて音の出るカホンに、小さいころから親しんでほしい」と呼び掛けた。問い合わせは楓葉館(電話)098(938)5443。

 (喜納高宏通信員)