県内コロナ新規27人 中南部に感染者集中


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は14日、70代以上の5人を含む27人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。新規感染者は本島中南部に集中し、那覇市内が13人と半数を占めた。忘年会シーズンを前に、県新型コロナウイルス感染症対策本部総括情報部の又吉剛副参事は会食などでの感染拡大防止対策の徹底を呼び掛けた。

 感染経路を推定できたのは8人で会食での接触が4人、家族内感染が4人だった。残る19人は「調査中」。年代別では20代が6人、30~60代も3~5人ずつと幅広い年齢に分散し、高齢層も70代が2人、80代が3人いた。本島中南部のほか宮古島市、石垣市が1人ずつ、名護市が2人いた。

 直近1週間の新規感染者数は13日に213人で第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」に上がったが、14日は208人で第3段階の「感染流行期」に戻った。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は14.62人で、北海道(26.18人)、大阪府(15.70人)に続いて全国3番目。

 又吉副参事は忘年会などでの感染防止について、4人以内にする、距離を保つ、会話時はマスクをするといった項目を挙げ「マスクをして飲み会をするのは厳しいが、感染を広げないためには慣れてもらうしかない」とした。米軍関係の新規感染者の報告はなかった。