沖縄の未来へ中高生が提案 SDGsで玉城デニー知事と議論


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オンライン開催された「おきなわ国際協力・交流フェスティバル2020」で中高生に語り掛ける玉城デニー知事

 県内最大級の国際交流イベント「おきなわ国際協力・交流フェスティバル」(JICA沖縄主催)が14日、浦添市のJICA沖縄で開幕し、持続可能な沖縄を実現するための行動について中高生がグループで話し合ったアイデアを玉城デニー知事に提案した。イベントは15日まで。初のオンライン開催でJICA沖縄のホームページで中継と録画を視聴できる。

 14日のプログラム「おきなわの未来 SDGsアクションを作ろう」には本島内の中高各6校から合計20人が参加した。これに先立ち、中高生らは沖縄の「ジェンダー平等」「歴史・文化」「自然」「教育・貧困」「まちづくり」の5テーマについてグループごとに問題を掘り下げ、解決策とSDGsの普及方法を考えた。

 知事への発表では「ジェンダー平等」への解決策として「男性優先のイメージや空気を変えるダンス」、「SDGsの広げ方」として「中高生はCM、小学生はポスターを作ってコンテストをし、優勝作品をテレビや公共交通機関に出す」などのアイデアが発表された。玉城知事は「まさに県民の課題だ」「すぐに実現できそう」などと声を弾ませた。

自分たちが考えた沖縄の課題解決方法を発表する中高生ら

 発表後には質疑が行われた。北谷中2年の比嘉こはるさんは知事に「なぜしまくとぅばの継承が大事だと思うか」と根源的な問いを投げ掛けた。環境問題を改善するための情報交換の場として「エコ万博」を提案したグループの沖尚高2年の照屋沙織さんは「実現までにどのくらいの時間が必要か」とたたみかけ、実現へ意欲を燃やした。

 玉城知事は自身が最重要視するSDGsのゴール17「パートナーシップ」にも触れながら「皆さんのアイデアをもらって行動するのが自分たちの責任。ぜひ一緒に取り組んでいこう」と呼び掛けた。