トヨタ紡績九州の速攻をけん制 コラソンGKの衣笠が好守を連発


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 トヨタ紡織九州が武器とする速攻の機会を与えない試合運びで後半を9失点に抑え、引き分けで踏みとどまった。初スタメンのGK衣笠友貴が好セーブを連発。守備陣もターンオーバーで攻撃に転じるなど守りが光った。

 後半の中盤に7メートルスローを与え、流れが傾きかける。しかし衣笠は「(相手選手の)データは頭に入れていた」と落ち着いていた。ゆったりとしたモーションからのゴール左下へのコースを読み切り、足を伸ばして防いだ。2本あった7メートルスローはいずれも阻止した。攻撃のミスから仕掛けられた速攻にも反応。左サイドから中央へのパスで揺さぶりをかけてきたシュートにも、必死に手を伸ばして死守し、相手のリズムを崩した。

 最終盤は東江太輝が2点を連取する勝負強さで同点にすると、残り1分を過ぎ、タイムアウト明けで投入された中村彰吾が厳しい守備で防ぎきる。逆速攻へと美並省吾が転じたが、シュートは決めきれず、逆転はならなかった。

 衣笠は「しっかり準備してきた成果が出てきている。次戦も守備陣とのコミュニケーションや準備の部分に重点を置き備えたい」と勝ちにこだわっていく。


 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは14日、佐賀県のSAGAサンライズパーク総合体育館(佐賀県総合体育館)で、トヨタ紡織九州と第9戦を行い、22―22で引き分けた。