離島振興25項目 県に要請書提出 宮古・八重山市町村会


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富川盛武副知事(右から3人目)に要請書を手渡す美ぎ島美しゃ市町村会副会長の中山義隆石垣市長(同4人目)=13日、県庁

 宮古・八重山地域の市町村でつくる「美(か)ぎ島(すま)美(かい)しゃ市町村会」(会長・下地敏彦宮古島市長)の中山義隆副会長(石垣市長)らは13日、県庁の富川盛武副知事を訪ね、離島振興へ向けた25項目の要請書を提出した。与那国町の外間守吉町長は、同町近海にある「海底遺跡」を陸上から見学できる「プラネタリウムのような施設」(同町長)の整備を初めて県に求めた。新型コロナウイルス対策として、サトウキビ収穫期に島外から参加する若者ら「援農隊」へのPCR検査なども求めた。外間町長は「海底遺跡は人工的か自然地形なのかで、さまざまな意見があるが、地域活性化のため観光資源として活用したい」と述べ、支援を求めた。

 一方、多良間村の伊良皆光夫村長は新型コロナ対策について「村内で濃厚接触者が出たとき、結果が出るまでの待機場所はトレーラーハウスだった。待機場所の確保とこれから来る援農隊へのPCR検査をお願いしたい」と述べた。富川副知事は「新型コロナの感染状況は全県的に厳しいが、中でも離島はさらに厳しいと承知している。連携しながら協力したい」と述べた。