19分44秒の激闘制し初防衛 沖縄最強牛・王冠が邁進龍を振り切る 秋の全島闘牛


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秋の全島闘牛大会シーの一番戦で初防衛を果たした王冠=15日、うるま市石川多目的ドーム

 【うるま】沖縄最強牛を決める第113回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会、共催・琉球新報社)が15日、うるま市の石川多目的ドームで開催された。闘牛ファンの注目を最も集めたシーの一番戦は、現全島一牛の王冠(くらうん)が、返り咲きを狙う挑戦牛邁進龍に競り勝ち、初のタイトル防衛に成功した。

 序盤から王冠が鋭い角を使って掛け技を仕掛けてくるのに対して、邁進龍はスタミナを消耗させる作戦で活路を見いだそうとした。対戦時間は19分44秒続いた。最後は勢いに乗る王冠が粘る邁進龍を振り切り、初防衛を果たした。その他の出場牛の中では、若手牛の大獣王、(株)全勝工業勝進龍の活躍が目立った。

 新型コロナ感染防止のため、入場者数を制限して開催した。8日の中量級と軽量級の対戦に引き続き、重量級の対戦が展開された。限定販売となった入場チケットは完売。完売を知らずに訪れた外国人が、入場できず帰る場面もあった。
 (平川康宏通信員)