高額電子マネー購入「おかしい」 コンビニ店員が請求先に電話、詐欺被害防ぐ


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沖山秀彰浦添署長(左)から感謝状を受け取ったファミリーマート喜瀬前田店の店員ら=浦添署

 【浦添】沖縄県の浦添署(沖山秀彰署長)はこのほど、女性客が高額の電子マネーカードを購入しようとしたことを不審に思い、購入しないよう呼び掛けるなどし、架空料金請求詐欺を未然に防止したとして、ファミリーマート喜瀬前田店の店長代理与那城みゆきさん(43)と、同店員の田端麻湖さん(27)に感謝状を贈呈した。

 浦添署によると、同店舗を訪れた70歳女性が高額の電子マネーカードを購入しようとしたため、2人は不審に思い女性に声を掛けたという。

 請求先となっていた電話会社の連絡先なども調べて自ら電話し確認すると、電話会社からは「そのような支払いは求めていない」などの返答があり、警察に通報した。

 与那城さんは「私たちの対応で詐欺被害に遭わずに良かった」と笑顔。田端さんは「日頃からお客さまとの会話を心掛けている。それが被害防止につながった」と述べた。

 沖山署長は「全国では高齢者を狙った悪質な詐欺事件が発生している。警察だけでは防ぎきれないところ、2人の対応が被害防止につながった」と感謝した。