馬毛島の基地建設反対に署名30万筆 市民団体が防衛省に提出


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防衛省の担当者に馬毛島へのFCLP移転反対を求める署名を手渡す、市民団体の山内光典事務局長(右から2人目)ら=16日、国会内

 【東京】米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている馬毛島(鹿児島県西之表市)への自衛隊基地建設について、同市の市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(三宅公人会長)は16日、防衛省に対しFCLP移転に反対する全国30万3523筆の署名を提出した。提出した山内光典事務局長=写真右から2人目=は「地元の何らの合意も得ないまま、強引に施設整備を進めようとしている」と政府の姿勢を批判した。

 その後に行われた政府交渉で防衛省は、米軍機による騒音を懸念する地元の声に対し「FCLPの飛行経路は、(人が住む)種子島上空にかかっていない」と回答した。ただ、現時点で日米間で協定を結んでいるわけではないことも明かした。交渉に参加した赤嶺政賢衆院議員(共産)は「米軍は約束を守らないのが常識だ」として防衛省側の説明を疑問視した。