FMやんばる、名護市に絵本・DVDの恩返し 新電波塔への寄付集まる


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名護市の渡具知武豊市長(左から2人目)にCDや絵本などを寄贈したFMやんばるの新城拓馬社長(左端)=10月30日、名護市役所

 【名護】名護市のFMやんばるは10月30日、放送エリア拡大に向けた新電波塔建設に向けて実施したクラウドファンディングの返礼品としてCDやDVD、絵本などを名護市に寄贈した。

 同局の新城拓馬社長らが市役所に渡具知武豊市長を訪れ、手渡した。

 クラウドファンディングでは目標額の600万円を大きく超える808万2375円が集まった。同局は来年1月を目標に電波塔を新設する予定。新設によりこれまで名護市西海岸に限られていた放送エリアが市内ほぼ全域に拡大する見込み。

 絵本は名護の地産地消をテーマにした「ヤールーがみていた大冒険~がじゅまるをとりもどせ!~」で、CD・DVDはコロナウイルス禍の名護市を生きる猫が題材の「やんばるニャーゴ~ゴロニャー・ウイルスにセイ・グッバイ!~」。絵本は市内全小学校、幼稚園、認可保育園、CDとDVDは全認可保育園に寄贈する。

 贈呈式で新城社長は「いろいろな人の支えでクラウドを達成できた。放送エリア拡大に向けて取り組んでいきたい」と語った。渡具知市長は「クラウド達成に心から敬意を表する」とたたえた。