無敗牛と一撃牛の激突! 22日に石川闘牛大会


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 【うるま】秋の全島闘牛大会に引き続き、今年初の石川闘牛大会(主催・石川闘牛組合、共催・琉球新報社)が22日午後1時から、うるま市石川多目的ドームでローカル闘牛大会として開かれる。

 注目のシーの一番は、3連勝無敗の金立成と徳之島からの移籍牛村雨号が対戦する。シーの三番は、期待の有望牛新力Babyと強豪牛の優琉神炎炎嵐が激突する。新力Baby、闘勢琥珀、闘将白竜、倍電、龍天龍宝石、鉄腕アトムの6頭がデビュー戦となる。

 取組は全部で10組、20頭の猛牛が登場する。以下は、好取組の対戦予想だ。入場料は男性2500円、女性2千円、中・高校生千円。小学生以下は無料。

村雨号

 ■(シーの一番)金立成×村雨号

 金立成は、恵まれた体格と鋭くとがった角を武器にスピードのある腹取り攻撃で定評のある3連勝無敗の超人気花形牛だ。2017年2月の旧正月大会が初戦で、対戦牛のTRUST―HOMEをわずかな12秒で撃沈しての白星デビュー。2戦目は第107回春の全島大会で勝火山に勝利。第3戦目は、昨年春の全島大会で元沖縄全島一牛の大進撃を圧倒。目下3連勝無敗と期待の有望牛だ。

 一方、挑戦牛の村雨号は、鋭くとがったタッチュー角を使っての割り技から一気に腹取り速攻を繰り出す徳之島産のベテラン牛だ。徳之島での戦歴は1勝。戦歴は未知数だが、相手の隙をついた一発屋勝負を得意としているようだ。

 将来の横綱候補牛として期待されている金立成に対して、徳之島から移籍された村雨号がどのような闘いを挑むかに注目したい。

 ■(シーの三番)新力Baby×優琉神炎炎嵐

 今回がデビュー戦となる新力Babyは、うるま市の闘牛候補牛審査会で優秀牛として高く評価された期待の新星牛だ。幼少の頃からかなり相応の実力牛などと練習試合を経験しており戦力もかなり高いと思われる。だが、本番で日頃の実力を発揮できるかどうかが気掛かりではある。

 若手牛と激突する優琉神炎炎嵐は、鋭くとがった角を使っての割り技、掛け技、腹取り速攻と多彩な攻撃を仕掛ける三拍子そろった人気花形牛だ。2019年8月の今帰仁まつり大会で赤道稲妻を撃破しての鮮烈な白星スタート。2戦目は、同年9月に行われた平成若猪会大闘牛大会で徳田アコーと激闘を演じたが惜敗。1勝1敗。

 実績のある優琉神炎炎嵐に対して、デビュー戦となる新力Babyが練習の成果を十分に発揮できるかが勝負の鍵となりそうだ。
 (平川康宏通信員)