那覇の飲食店でクラスター15人感染 沖縄県内、新たに41人コロナ感染 1人死亡


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は18日、那覇市内にある接待を伴う飲食店で同日までに男性客9人、女性従業員6人の計15人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたとして、県内で28例目のクラスター(感染者集団)に認定した。新型コロナに感染した那覇市の80代男性1人が入院中に死亡し、累計の死亡者は67人となった。新規感染者は41人で、米軍関係では嘉手納基地で1人の感染が確認された。 

 クラスターが確認されたのは今月7~11日に飲食店を利用した40~80代の男性客と、40~70代の女性従業員でいずれも県内在住者。飲食店は松山とは別の地域で、カラオケ設備があり、窓やドアを閉め切った状態でみんなで歌っていたという。利用客、従業員ともにマスクを外し、週末は混雑していた。現在は営業を中止している。

 県の糸数公保健衛生統括監は「誰かが換気を呼び掛ければ、これほど一気に広がらなかったのでは」と注意を呼び掛けた。

 新規感染者41人のうち3人が飲食店のクラスターに含まれる。41人中19人は接触による感染と推定され、8人が家庭内感染、6人が飲食・会食、2人が職場、1人が友人、2人が不明だった。残る22人の感染経路は調査中。感染者は那覇市、宜野湾市など本島中南部に集中している。

 警戒レベル判断指標は七つのうち、療養者数、直近1週間の新規感染者数がともに第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」。3指標が第3段階の「感染流行期」だが、糸数統括監は「急激な上昇ではない。第3段階が続いている」との見方を示した。