靴やバッグ、企業を訪問し出張販売 コロナ禍でも楽しく買い物 ビジネスレザーファクトリー


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
ビジネスレザーファクトリー那覇空港店の外商サービス「Small custom shop」で買い物をするスズキ自販沖縄の社員ら=17日、浦添市港川のスズキ自販沖縄

 革製品製造、販売のビジネスレザーファクトリー(福岡市、原口瑛子社長)の那覇空港店が、沖縄県内企業を訪問して商品の展示、販売をする外商サービス「Small custom shop」を実施している。17日、浦添市港川のスズキ自販沖縄の社内で、靴やパソコンケースなどを販売した。コロナ禍で空港の店舗を訪れる人が激減する中で、自ら出向くことで売り上げを伸ばそうとしている。

 同社は2014年に設立。バングラデシュに工場を持ち、現地でシングルマザーや障がい者、親のいない人など貧困層を優先的に雇用し、ビジネス用品を製造、販売することで安定的な収入につなげるソーシャルビジネスをしている。

 那覇空港店は19年3月、那覇空港ターミナルビルの国際線側にオープンした。順調に営業していたが、新型コロナウイルスの影響で国際便が飛ばなくなり、訪れる人が激減した。

 そこで、ビジネス用品を求める企業に直接出向いて販売する方法にたどり着いた。

 原口社長は「革製品は手に取って確かめてもらうことが大事。バングラデシュでの雇用を守っていくためにも、販売方法の幅を増やしたい。お客さまにとってもコロナで行動範囲が狭くなっている中で楽しく買い物ができると思う」と話した。

 事前に出向く先の企業と相談し、日時や販売商品の希望などを聞き取って持ち込む商品を決める。

 企業の会議室や食堂などのスペースを使い、商品を展示する。

 17日に実施したスズキ自販沖縄では、靴やかばん、名刺入れや財布など約30点を並べた。

 靴を購入した中古車本部の長浜宗浩執行役員部長は「店に出向かないで買い物できるので、便利で助かる」と話した。

 那覇空港店の末石智子店長は「コロナ禍で店に人が来ない中で、何かできることはないかと考えた。多くの企業に利用してほしい」と話した。

 問い合わせは同店(電話)098(987)1502。