優しくてフルーティー 粟国島産ハチミツが誕生 住民らで初採取し試食


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ハチミツの試食会で説明する(左から)山﨑柊平さん、寺井絵美子さん=7日、粟国村の東ふれあいセンター内

 【粟国】7月に「あぐに島みつばちプロジェクト」を立ち上げていた地域おこし協力隊の寺井絵美子さんが、粟国島初のハチミツを誕生させた。採取されたハチミツを試食し採蜜体験するイベントを、粟国村の東ふれあいセンターのホールで7日、開催した。

 参加者は養蜂家で講師の山﨑柊平さんから手順の説明を受けた後、蜜枠にかかる蜜蓋(ぶた)を専用ナイフでそぎ切りしてから遠心分離機へ入れ交代でハンドルを回し蜜枠から分離した蜜が容器の底にたまり、これを集めて試食開始。ハチミツの試食のお供として協力隊OGが手掛けた「リッチ食パン(Bakerycafe AGUNI―FAN提供)」「バタフライピーのアイスティー(しまカフェ・ヒージャー珈琲提供)」も用意された。

 寺井さんは「粟国島で採取した初のハチミツを、一番最初に島の皆さんに試食していただくことができて良かった」と話した。寺井さんは、今月で地域おこし協力隊を卒業する。これからはハチミツの販売を通して、ミツバチの大切さや粟国島の知名度向上に貢献したいとのこと。

 初めての粟国島産ハチミツを食べた人たちは「粟国らしい優しさを感じる。フルーティーな味わい。お花の香りがしてサラッとして食べやすくおいしい」と感想を述べていた。
 (大城智恵通信員)