米兵の強盗や飲酒運転に抗議相次ぐ 宜野座村議会や沖縄市が日米政府に


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◆宜野座村議会

 【宜野座】タクシー運転手の首を絞めて現金約1万円とタクシー1台を奪ったとして、米軍キャンプ・ハンセン所属兵が8日に逮捕された事件で宜野座村議会(石川幹也議長)は18日、臨時会を開き、被害者への補償や謝罪などを求める決議書と意見書を全会一致で可決した。石川議長らは19日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、竹内芳寿次長に意見書を手渡した。

 決議書は駐日米大使など米側、意見書は首相など日本側宛。米軍人・軍属への教育の浸透と綱紀粛正、再発防止策の実施と公表、日米地位協定の抜本的改定も求めている。

◆沖縄市が抗議

 【沖縄】沖縄市の桑江朝千夫市長は18日、12日に市南桃原で発生したトリイ通信施設所属の米陸軍兵による酒気帯び運転に抗議し、日米関係機関に抗議要請文を郵送した。各機関に実効性のある再発防止策を講ずるよう求めた。

 文書では、米軍人・軍属の道路交通違反が相次ぐ現状を「飲酒運転への意識の低さ、飲酒プログラムの機能不全を表すもの」と批判した。

 宛先は在沖米陸軍、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖米総領事館。