芸能・文化

北谷城跡など新たに史跡指定 八重瀬のハナンダーや金武の當山紀念館も

新たに史跡に指定された「北谷城跡」(北谷町教育委員会提供)

 国の文化審議会(佐藤信会長)は17日、「北谷城跡」(北谷町)などを新たに国の史跡に指定するよう答申した。天然記念物に「伊平屋島のウバメガシ群落」、登録有形文化財(建造物)に「當山紀念館」(金武町)、登録記念物に「津嘉山酒造所庭園」(名護市)と「ハナンダー(自然橋)」(八重瀬町)を新指定・登録することも答申した。

 北谷城跡は13世紀後半から16世紀前半にかけて中山の拠点になった。自然の地形を巧みに取り込みながら堅固に築かれ、中山における北方の要として琉球王国成立後まで存続。成立過程の一端を解明できる拠点グスクとして貴重となっている。米軍キャンプ瑞慶覧内にあったが、3月に区域が返還され、指定に至った。

 伊平屋島のウバメガシ群落は、伊平屋村のシンボルとして親しまれている「虎頭岩(とらずいわ」を指定する。ウバメガシは温暖帯における代表的な海岸林の構成種。沖縄のウバメガシは本州や九州とは異なるタイプのDNAを有し、日本の南限域に隔離された残存集団である可能性が示唆されている。


新たに天然記念物に指定された「伊平屋島のウバメガシ群落」(伊平屋村教育委員会提供)

 津嘉山酒造所庭園は、創業者の津嘉山朝保が1927年に泡盛製造を開始したころに造られたと考えられている。沖縄戦による破壊を免れ、現在も泡盛が製造されている。庭にある細長い池は沖縄本島をかたどったとされる。

 ハナンダーは天然の琉球石灰岩の橋で、水量豊富な白水川に架かる。古くは生活道路として使われ、現在も独特の風景が残る憩いの場として親しまれている。


新たに登録記念物(名勝地関係)に登録された「津嘉山酒造所庭園」(名護市教育委員会提供)

新たに登録記念物(名勝地関係)に新登録された「ハナンダー(自然橋)」(八重瀬町教育委員会提供)

 當山紀念館は沖縄海外移民の父として知られる當山久三の功績をたたえ、1935年に建設された。戦後は私立幼稚園、役場執務室としても使われた。2016年に老朽化が著しい増築部分を撤去し、建設当初の姿に復元された。

 5件の新指定・登録のほか、「今帰仁城跡附(つけたり)シイナ城跡」(今帰仁村)、「中城ハンタ道」(中城村)の2件の史跡は隣接箇所の追加指定が答申された。


新たに登録有形文化財(建造物)に登録された「當山紀念館」

新たに史跡に指定された北谷城跡の殿舎跡と石垣(北谷町教育委員会提供)


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