嘉手納基地で爆音 早朝に100デシベル 「静かな生活を返せ」市民が抗議


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米軍嘉手納基地から発せられる航空機騒音の被害を訴え、抗議する市民ら=18日、嘉手納町の沖縄防衛局前

 【嘉手納】米軍嘉手納基地で17日早朝から、戦闘機などの離着陸が相次いでいる。嘉手納町屋良に設置された騒音測定局では17日午前7時42分に100デシベル、18日午前7時36分に97.4デシベル、18日午前9時19分に93.3デシベルをそれぞれ記録した。連日の早朝からの爆音に、嘉手納ピースアクションと嘉手納爆音訴訟原告団のメンバーら30人以上が18日午後、沖縄防衛局前で緊急抗議集会を開いた。

 市民から騒音被害を訴える苦情が相次いでいることから、町は防衛局に対し、極力騒音を出さないようにすることや、時間などにも配慮し、住民の負担軽減を図るよう米側へ要請するよう申し入れた。抗議集会では市民らが「静かな生活を返せ」などとシュプレヒコールを上げた。うるま市栄野比の兼島兼俊さん(76)は「17日午前6時28分から午後8時50分まで、戦闘機などが少なくとも151機飛んだのを確認した。長年、騒音に苦しめられているが最近は特に異常としか言いようがない」と憤った。

 騒音激化の原因について沖縄防衛局は本紙の取材に「米軍の運用の詳細については承知していない」とし、同局としては地域住民へ配慮するよう米軍に申し入れたと述べた。