チョコの「タイムレス」が県知事賞 北谷町長に受賞報告


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県知事賞の喜びの報告をしたチョコレート専門店タイムレスの林正幸代表(中央)=4日、北谷町役場

 【北谷】県特産品コンテスト(食品部門)で最優秀賞に当たる県知事賞を受賞した、北谷町のチョコレート専門店タイムレスの林正幸代表(36)が4日、北谷町役場に野国昌春町長を訪ね、受賞を報告した。町内店舗で同賞の受賞は初。林代表は「世界品評会などへのお誘いもあったが、まずは地元に認められたいという思いがあった。本当にうれしい」と語った。

 受賞商品は、インドネシア産のカカオ豆と伊平屋産の黒糖を使用した「カカオ豆とサトウキビのチョコレート」(税込み864円)。コーヒーの専門知識があるバリスタの資格も持つ林さんは、コーヒーに合う砂糖を求め、海外を転々としていたところ、サトウキビの歴史の深さに魅了されたという。また、気候変動でカカオの栽培地域が広がっていることに触れ「カカオもサトウキビも亜熱帯の沖縄から発信するのに最適だ。取り組みが認められて感激だ」と喜びをかみしめた。

 今後は、町産の塩を使用するなど地域に特化した商品開発にも意欲を見せる。野国町長は「北谷は農業も少ない中で、そこでもできるというモデルになり、町の発展にもつながる。これからも応援していきたい」と語った。