かりゆり58が「おきなわの花」アンバサダー 県産の魅力PR


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 JAおきなわの花卉(かき)ブランド「おきなわの花」を全国に発信するためのアンバサダー(大使)に、県出身ロックバンドの「かりゆし58」が就任した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で花卉の販売環境が不安定にあることから、代表曲「電照菊」で菊畑の風景を歌うなど、花にゆかりのあるかりゆし58に、県産花卉の魅力を県内外に広く発信してもらう考えだ。

「おきなわの花」アンバサダーに就任したかりゆし58のメンバーら=20日、那覇市壺川のJA会館

 20日、那覇市壺川のJA会館で就任式が開かれ、前掛けやTシャツなどPRに使用するコスチュームが手渡された。

 メンバー全員が農業が盛んな本島南部出身で、ドラムの中村洋貴さんの実家は菊農家を営んでいる。中村さんは活動を休止した数年間、実家で菊栽培を手伝っていたという。

 アンバサダーの任期は1年間。各種イベント出演や、販促用の産地PRビデオに出演してもらう。ボーカルの前川真悟さんは「花は自分の体に入っている景色。生産者や花卉を待っている方々に、一つでもいい働きができるよう尽力する」と抱負を述べた。

 生産者を代表してJAおきなわ花卉出荷協議会の島袋輝雄会長は「沖縄の花の魅力を県内外に十分に発信して、われわれの代弁者として産地PRをしてほしい」と期待を込めた。