女子サッカーがフットサル九州に初挑戦 カーサ・オキナワ・アレ


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九州U15女子フットサル選手権に初出場するカーサ・オキナワ・アレのメンバーら

 女子サッカーのcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)が28日に熊本県で開幕する第11回九州U15女子フットサル選手権に初挑戦する。メーンのサッカーでは県リーグで全勝優勝し、第25回全日本U15選手権(12月12~28日)の出場を決めている。両輪でフットサルでも実力を伸ばし、9月の県大会決勝は7―1と圧勝。九州の頂点を狙う。

 14日に社会人チーム・エスクラと練習試合を行った。カーサは3つに分けたメンバーを入れ替えながらで、エスクラよりも優位ではあったが、社会人の九州選手権3位を相手に試合運びや足元の技術の確かさを見せていた。

 サッカーよりもコートが狭く、細かなタッチでのパス回しや素早い攻守の切り替えが求められる。斜めに抜ける鋭いパスを入れていた上原瑠夏は「スペースを突くのはサッカーと同じ。相手の間に入ってきれいにつなぎたい」と話す。チームの持ち味のパスサッカーが応用できているようだ。

素早く攻撃に切り替えるボールを出すGK宇保ひなの(2)=14日、与那原小体育館
ドリブルで切り込んでからパスを通す平良夢華(11)=14日、与那原小体育館

 鍵になるのはU15日本女子選抜トレーニングキャンプに招集されたGK宇保ひなの。前に出て攻撃の起点になったり、ミドルシュートを放ったりと、GKが5人目のフィールドプレーヤーとして積極的に動いていた。守備でも味方と連係してシュートコースをふさぐ。宇保は「フットサルでも優勝して経験値を増やしたい」と闘志を燃やす。

 小学時代に全国優勝や準優勝を成し遂げた黄金世代が多くそろうアレ。今季は県リーグに加え、フットサルの県と、九州と全国、最大の目標であるサッカーの全日本U15選手権の5冠を目標に掲げる。塩川心春主将は「最初から最後まで集中力を切らさないでV5を狙う」と猛練習に励む。

 (古川峻)