アスティーダ3連勝 彩たまに3―1 吉村真、集中力切らさず


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 卓球Tリーグの琉球アスティーダは21日、埼玉県の三郷市総合体育館でT.T彩たまと第4戦を行い、3―1で勝利した。3連勝で、今季通算成績は3勝1敗。第1マッチダブルスは吉村和弘・宇田幸矢が2―1で松山祐季・髙見真己を下した。第2マッチシングルスは平野友樹が3―0で神巧也にストレート勝ちした。第3マッチシングルスは吉村真晴が3―2で松平健太に粘り勝ちし、第4マッチシングルスは宇田が1―3で英田理志に敗れた。次戦は22日、同体育館で岡山リベッツと戦う。


◇吉村真 勝利呼ぶ集中力

琉球アスティーダ―T.T彩たま 第3マッチシングルスで粘り勝ちした琉球の吉村真晴主将=21日、埼玉県の三郷市総合体育館((C)T.LEAGUE)

 琉球アスティーダが3連勝と勢いに乗った。エースの宇田幸矢がシングルスで敗れる波乱もあったが、チームの総合力が光った。

 最初のダブルスを吉村和弘・宇田が逆転勝ち。第3ゲーム7―8の場面から連続4得点と一気に盛り返し主導権を握った。吉村はエンジンがかかるのが遅く、序盤から相手の勢いに押されミスを連発。しかし徐々に調子を上げ、バックハンドを武器に逆に相手のミスを引き出した。

 第2単の平野友樹は「思い切っていくことだけ考えていた」と積極的に攻めた。接戦の第1ゲームを制してストレート勝ち。得点を奪うたびに雄たけびを上げ、自らを奮い立たせた。

 あきらめないプレーで勝利をたぐり寄せたのが吉村真晴主将。1―2とリードされ劣勢ながらも集中力を切らさなかった。第4ゲーム6―8から圧巻の5連続得点で底力を見せ付けた。速さと正確さを兼ね備えた強気のレシーブで、激しいラリー戦を制した。

 張一博監督は「苦しい展開でもダブルスで勝って勢いづくことができた。宇田は負けたがエースとして起用し続ける。次に向け修正していく」と十分な手応えを感じ取った様子だった。