日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは21日、浦添市のANA ARENA浦添で、トヨタ自動車東日本と今季第10戦を行い、27―24で勝利し、ホームでの連戦の初戦を白星で飾った。勝ち点2を得て通算成績は3勝5敗2分。暫定順位を一つ上げ、7位になった。前半から主導権を握り、RB村田龍ら若手が機動力を生かし、後半はCB東江太輝らベテラン勢が相手の隙を突くプレーなどを見せた。選手個々の特性がうまく融合した。
次戦は23日午後2時から同会場で、県出身の東長濱秀希擁するジークスター東京と対戦する。
◇攻守かみ合う 若手・ベテラン融合光る
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若手がエネルギッシュに速攻へと出れば、ベテラン勢はうまさの際立つパスを通して堅守もリードした。この日のコラソンは攻守がうまくかみ合った。
前半はGK衣笠友貴が柔軟性を生かしたダイナミックな好セーブを見せ、村田龍の速攻からの連続得点で点差を広げて後半へ。自身の今季最多となる1試合5得点の村田は「1対1の強さが自分の持ち味。守備を抜く自信はあった。仕事がしっかり遂行できた」と納得の表情だった。
後半は東江太輝と石川出のクロスプレーが光る。東江が守備を引きつけ、石川へのパスでシュートを演出。石川へのパスをフェイントに、東江がダイレクトで決める場面もあった。練習でも特に磨いてきた連係だけに「うまくいった」と確かな手応えを感じていた。
東江は試合終了のブザーが鳴った瞬間、人目もはばからず泣いた。「敗戦が続いていたのでほっとした」。主将の重責もあったという。コロナ禍で観客を入れての試合も限られている。「ファミリアの前でできる幸せ。勝利をプレゼントできた」と本拠地での一勝をかみしめる。声援を背に「(次戦へ)しっかりと対策して挑みたい」。2連勝を飾って上昇気流に乗りたい。
(上江洲真梨子)