戦前から1970年代にかけて那覇市内で撮影された映像の上映会「記憶の散歩道 8mm(ミリ)映画と音楽でたどる、那覇市の歩み」が21日夜、同市の緑ヶ丘公園で開催された。今はない旧久茂地公民館など、懐かしい景色が野外スクリーンに映し出された。馬頭琴奏者の馬頭琴かおりさんが映像に合わせて演奏し、来場者はタイムスリップしたような雰囲気を楽しんだ。
那覇文化芸術劇場なはーと(新市民会館)の開館に向けた「うむいのプロジェクト」の一環。映像は沖縄アーカイブ研究所が一般家庭などから収集した。
鑑賞した畠腹健治さん(62)は「戦前の風景が美しかった。写真はたまに見るけれど、映像はより貴重だ」と話した。
同研究所の真喜屋力さんは「一般家庭で撮った映像でも、今回の上映会のように、みんなで楽しむことができる。映像を掘り起こす楽しさが伝わればうれしい」と話した。