アスティーダ4連勝 岡山との接戦3-2で制す 吉村和弘が奮闘 最終戦に白星


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琉球アスティーダ―岡山リベッツ 勝敗を決するビクトリーマッチで得点を奪いガッツボーズする吉村和弘=22日、埼玉県の三郷市総合体育館((C)T.LEAGUE)

 卓球Tリーグの琉球アスティーダは22日、埼玉県の三郷市総合体育館で岡山リベッツと第5戦を行い、3―2で競り勝ち、4連勝とした。今季通算成績は4勝1敗。第1マッチダブルスは吉村和弘・宇田幸矢が2―1で上田仁・森薗政崇を下し、第2マッチシングルスは吉村真晴が2―3で田添響に敗れた。第3マッチシングルスは宇田が3―1で森薗を退け、第4マッチシングルスは木造勇人が0―3で田中佑汰にストレート負けした。1ゲームで勝敗を決するビクトリーマッチは吉村和弘が1―0で田添に勝利した。次戦は12月4日、埼玉県県立武道館でT.T彩たまと戦う。

窮地で見せた勝負強さ

 琉球アスティーダは苦しい場面で勝負強さを見せ、真価を発揮した。岡山も力を出し切り、勝敗に関係なく視聴者をうならせる好ゲームが続いた。

 2―2ともつれ、勝負の行方はビクトリーマッチへ。監督から指名を受けた吉村和弘は「自分が出るとは思っていなかった。シングルス出場は今季初めてで不安もあった。質の高い球を返すことだけを考えていた」と臨んだ。終盤に逆転を許し6―8と窮地に陥るも、高めに浮いた球や緩く入った球を見逃さなかった。攻め中心ながら、時に辛抱強いプレーで大きな白星をたぐり寄せた。リーグは6日間で5試合の過密日程。宇田幸矢は全試合で単複に出場。明治大生でもある19歳の若きエースが疲労もある中で、21日のシングルス以外全てで勝利しチームに貢献した。

 第2単で敗れた吉村真晴だが、競り負けて0―2とされた後も勝利に突き進む気持ちは変わらなかった。執念で2―2に戻し、ジュースにもつれる展開のファイナルにつないだ。逆境に強いタフな精神でぶれずにプレーし続けた。

 張一博監督は「開幕戦で完敗したが、気持ちの切り替えが早かった。この勢いのまま突き進みたい」と力強かった。


▽男子

琉球(12) 3―2 岡山(1)

▽女子

日本生命(10) 3―1 トップ名古屋(0)