本場ナポリの薪窯で焼く30種のピザ ピッツェリア イル トレコルデ(石垣市)<うちなー味まーい20>


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
島唐辛子を使ったトマトベースのピッツァ「アカハチ」(左)と近海マグロの自家製ツナを使ったパスタ(右、税抜き1300円)、前菜の人気メニュー「ナスの重ねオーブン焼き」(同750円)

 石垣市石垣の通称「十八番街」近くにある「ピッツェリア イル トレコルデ」。大きなガラス窓とオープンキッチンの開放的でゆったりとした空間で、イタリア・ナポリから導入した薪(まき)窯で焼く本格的なナポリピッツァが楽しめると、地元客から観光客まで足を運ぶ。

 東京で歌舞伎の着付師からピッツァの道に転身した島出身の上地洋希さん(34)が「石垣島で薪窯を使ったピザを出したい」と、同級生で東京の飲食店で修行していた浦崎賢太郎さん(35)らと2016年4月にオープンした。ピザは常時約30種類、前菜・パスタも約30種類をそろえる。「みんなでわいわい、おなかいっぱい食べてほしい」とボリュームも通常より大きめに提供する。
 薪窯から焼き出されたピザは香ばしく、もっちりした食感が楽しめる。素材の味が感じられ、重さもないため、ぱくぱくと食べてしまう。パスタや前菜も酒が進むこと請け合いだ。

 「トレコルデ」はイタリア語の造語で「三線」を意味するという。そんな“地元目線”は、島の食材にも注目する。お薦めピザの「アカハチ」(税抜き1600円)に島唐辛子を使用。他のメニューでも島食材をできるだけ取り入れている。

 上地さんは「島の人に支えられている。まだ使っていない島の食材も使いたいし、肉料理にも力を入れたい」と意気込んだ。
 現在の営業時間はランチ(金・土)で午前11時30分~午後2時(ラストオーダー午後1時30分)、ディナーは午後5時~午後10時(同午後9時)。定休日は日曜と第2・4月曜。テークアウトもしている。石垣市石垣14。(電話)0980(87)5964。

ピザを担当するオーナーの上地洋希さん(右)とパスタ・前菜を担当する浦崎賢太郎さん=13日、石垣市石垣の「ピッツェリア イル トレコルデ」