沖縄市出身のシンガーNaz 1年ぶり新作 第二弾EPは「YUQCY(ユクシイ)」


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「歌を聴いて何か強くなれたり、感じてくれたら一番うれしい」と話すNaz=13日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄市出身のシンガー・Naz(ナヅ)がこのほど、約1年ぶりの新作となるセカンドEP「YUQCY」(ユクシイ)をリリースした。タイトルは沖縄の言葉で「嘘」を表す。Naz自身が日々過ごす中で悩む「嘘」について向き合っている。Nazは「歌を聴いて強くなれたり、何かを感じてくれたりしたらうれしい」と話した。

 制作ではプロデューサーに冨田ラボと、江崎文武(WONK)、Seihoを迎え、ファーストEP「JUQCY」(ジュクシ)とは異なる新たな魅力を届けている。「7―Knife(切)」(セブンナイフ)はNaz自身が作詞作曲。冨田が描くテクノサウンドに、Nazの切ない歌声を響かせる。作詞は「自分ではない誰かの存在や映画、物語を想像して書いた」と振り返る。

 昨年末に、語学習得のためイギリスに留学した。文化や人との出会いに刺激を受け、自分自身のルーツについて深く考えたという。中でも「Bluebell」は初めての日本語詞をシンガーソングライターの川村結花と共に挑戦した。「ブリティッシュ英語に憧れていた。イギリスで日本やアジアの文化を目にして、日本語とも向き合い、自分自身の一番内にあるものを表現したかった」

 普段、UKロックやオルタナティブなどさまざまな音楽を聴くという。「好きな音楽を全部吸収して、今までにない新しい世界観を出していきたい」と語った。EPは全5曲収録。税抜き1800円。