【名護】沖縄県名護市立大宮中学校(喜友名悟校長)で20日、教員や生徒らが企画した「運動会」が開催された。新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止された修学旅行の代替行事。生徒らは「最高の思い出ができた」と笑顔を見せた。
大宮中の修学旅行は3年生の行事で、今年も9月に保護者説明会を開催するなど実施する方向で調整してきた。だが、新型コロナの感染者が再び増え始めたことから中止を決定。その代わりに運動会の開催を決めた。
運動会は体育館と運動場でクラス対抗形式で実施。3年生4クラスの総勢約140人が床に置いた野球バットに額を当ててぐるぐる回った後に走ったり、パン食い競争をしたりして“学級愛”を競い合った。
また、修学旅行で披露するはずだったダンスや寸劇などの舞台も各学級ごとに発表。体育館に笑い声や拍手が響いた。
3組の学級委員として企画に携わった比嘉秀彩さん(14)は「修学旅行に行けなかったのは残念だったが、修学旅行以上の思い出をつくることができた」と充実した表情を見せた。級友と共にK―POPのダンスなどを披露した末吉結愛さん(15)は「楽しかった。大宮中最後の年にいい思い出になった」と笑顔を見せた。
3学年主任の具志堅悦郎教諭(36)は「修学旅行の中止も『仕方がないことだ』と受け止め、周囲に感謝を示しながら今回の行事をつくり上げることができた。よく頑張った。高校入試に向け気持ちを切り替えて頑張ってほしい」と話した。