久高島の祭祀「イザイホー」写真家2人が見つめた光景…那覇で展示会、27日にはシンポ


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写真展「イザイホーの魂/久高のニガイ」に見入る来場者ら=24日、那覇市民ギャラリー

 写真家の比嘉康雄さん(1938~2000年)と上井幸子さん(1934~2011年)がそれぞれで撮影した写真を紹介する展示会「イザイホーの魂/久高のニガイ」(まぶいぐみ実行委員会主催)が24日、那覇市民ギャラリーで始まった。29日まで。1978年を最後に途絶えた久高島の祭祀(さいし)「イザイホー」を中心に同島で撮影した約300点の写真を展示している。

 オープニングセレモニーで実行委員長の国吉和夫さんは「上井さんの作品は日常の子どもや女性たちの姿もたくさんある。視点の違いも合わせて見ていただけるとうれしい」と来場を呼び掛けた。

 比嘉さんの妻・信子さんも参加し、同じ日のイザイホーの写真でも2人の特徴が出ていることに触れ「男と女の視点の違いがあり面白い。展示会を開くことができて比嘉も喜んでいると思う」と語った。

 写真展と連動したシンポジウムが27日午後6時から琉球新報ホールで開かれる。赤嶺政信さん、安里英子さん、須藤義人さんが登壇する。

 シンポジウムに先立ち、同日午後4時から映画「イザイホウ」の上映も行われる。