コラソン連勝ならず 東京に24ー33 リズムつかめず JHL今季11戦


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは23日、浦添市のANA ARENA 浦添で、ジークスター東京と今季第11戦を行い、24―33で敗れた。通算成績は3勝6敗2分となった。順位は7位のまま。

 ホーム連勝が懸かる試合だったが、高さのある守備をかわす攻撃ができず、リズムがつかめないまま、パスミスも重なりずるずる点差を離された。前半だけで10点をリードされる。後半は競り合う展開に持ち込んだが、差を詰めることができなかった。次戦は28日午後0時半から佐賀県の神埼中央公園体育館で1位の豊田合成と対戦する。

琉球コラソン―ジークスター東京 後半、守備をかわしてシュートを決めるコラソンの村田龍=23日、浦添市のANA ARENA浦添(大城直也撮影)

 選手だけでなくファンにとってももどかしい一戦となった。ホーム連戦となった21日の初戦は若手とベテランの力が融合し、指揮官の意図した試合運びが表現できていた。この日は前半序盤で計画が狂い、修正できないまま点差だけが広がり、チームとして「まだ安定感がないことを実感した」(東長濱秀作監督)。

 相手は195センチの部井久アダム勇樹ら中央大現役の3選手など新加入が合流して1戦目。守備の高さなどドローとなった9月の対戦と違う事情はあった。サイドを使う攻撃からの組み立てで対策はしていた。それでもボール回しで崩しがうまくいかないところで安易に真正面からぶつかり、逆速攻を繰り返された。

 2回のタイムアウトやGKを入れての7人攻撃でも攻め方やリズムの乱れを修正できず厳しい展開に。東長濱監督は「弱さが露出した。反省しやっていくしかない」と強調した。

 その中で23歳の村田龍が後半に入って7得点と躍動した。21日の試合と合わせ13得点。点を取る役割として「自覚が芽生えてきた。その意識が結果として表れてきたと思う」と敗戦を悔やみながらチーム浮上につながる成長を期した。
 (謝花史哲)