辺野古抗議「呼び捨て」「通行規制」に質問状 県警と公安委員会に行動参加者ら


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県警と公安委員会に質問状を提出し会見する(左から)赤嶺和伸さん、稲葉博さん、西浦昭英さん=24日午後1時11分、県庁記者クラブ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対し、名護市安和や本部港塩川地区で抗議する複数の市民らが24日、県警と県公安委員会に対し警官の言動や規制の在り方について質問状を提出した。

 県庁記者クラブで会見した稲葉博さん(70)らは、安和と塩川の抗議行動中に機動隊の男性が個人名を何度も呼び捨てにすることや安和桟橋の入り口で長時間歩行者を通行規制することは「警察法や道交法に反する重大な逸脱行為ではないか」と訴え、県警などに見解を求めた。質問状に加え、抗議行動の参加者17人分の声をまとめて提出した。

 市民らによると、10月ごろから機動隊による名前の呼び捨てや、長時間の規制が常態化しているという。抗議行動に参加した沖縄戦体験者の男性(80)は「いつもトラブルが起こっている。沖縄戦で多くのものを失って、また沖縄は嘆きの島になっていないか。二度とこのような沖縄にしてはいけない」と強調した。県警は本紙の取材に対し「法令に基づき必要な措置を講じている。警察官の再三にわたる警告を聞き入れずに、工事車両の前への飛び出しなど違法で危険な行為を繰り返す者に対し、氏名を挙げて警告した上で、安全な場所に移動させる」と回答した。