福岡ソフトバンクホークスが4年連続の日本一に輝き、県内でもソフトバンクファンが沸いた。巨人との日本シリーズは終始、巨人を圧倒する打線で4連勝し、連覇を達成した。石垣島出身の嘉弥真新也投手(八重山農林高出―ビッグ開発ベースボールクラブ―JX―ENEOS)は左打者に対するワンポイント起用に応え、巨人の中軸を抑えてピンチを乗り切る好投が光った。
コロナ禍で今季は、一度も球場に足を運べなかったという母・岩子さん(58)は、第4戦を自宅で観戦。「ことしは本当に強かった。出てくれるだけで本当にうれしいし、抑えてくれたらなおうれしい」と息子の勇姿に思わず声が弾む。来季は「ぜひ球場に足を運びたい」と心待ちにする。
八重山農林高で当時監督として采配を振るい、学生時代の嘉弥真を知る砂川玄隆さん(54)は「自信に満ちあふれた表情で、走者を背負ってからの途中登板でも安心して見ていられる」と楽しみに観戦してきた。25日の試合では、表情から「もっと投げたい、という意思も感じた。右打者にも通用する投球を持っている」と今後のさらなる登板に期待を寄せた。