特別支援、小学校の教員免許が沖縄キリスト教学院大学で取得可能に 科目履修で星槎大と協定を締結


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星槎大学の山脇直司学長(画面)と協定書を交わすキリスト教学院大学・同短大の金永秀学長=20日、西原町翁長の同大(提供)

 沖縄キリスト教学院大学・同短大(金永秀(キムヨンス)学長)と通信制の星槎大学(山脇直司学長)は20日、特別支援学校教諭免許と小学校教諭免許取得に向けた「通信制課程科目等履修に関する協定」を締結した。オンライン調停式で両学長が協定書に調印した。

 来年度からキリ学の学生が星槎大の提供する科目を履修できるようになり、両免許の取得が可能となる。特支学校教諭免許が取得できる課程の提供は県内私大で初めて。

 キリ学は現在、中高の英語教諭免許と幼稚園教諭の課程を提供している。新たな学部を創設して教員養成することも検討したが、学部創設のハードルが高かったため、星槎大との協定で学生の免許取得を後押しすることになった。

 県内では特別支援学級が増加している一方、特支教諭免許の取得者は学級増加に追いついていない現状がある。両大学は課題解決に貢献できると期待する。

 また、小学校で英語が教科化され、英語を教えられる教員の需要が高まっていることから、キリ学が培った英語教育との相乗効果も期待した。

 キリ学の金学長は「本学は保育と英語を両輪にしてきた。今回の協定は、教育の幅を広げ、やる気のある学生がさらに高みを目指す機会となる」と話した。

 星槎大の山脇学長は「協定の締結を連携のきっかけとして、互いに交流を深めたい」と語った。