【東京】プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、西武から6位指名された東京農大北海道オホーツクのタイシンガーブランドン大河内野手(22)=伊波中―石川高出=が26日、都内で球団関係者との入団交渉に臨み、合意した。
―入団合意を受け、意気込みと決意を。
「1年目は開幕1軍を順位に関係なく、目指していく」
―春季キャンプに向けて、どのような準備をしているのか。
「今は北海道で雪が降っているので、体づくり、ウエートトレーニング、走り込みを行っている。今後は沖縄に戻って少しの間だが練習する。春キャンプに向けてしっかり体づくりをしたい。周りの選手との、勝負がすでに始まっている。そういう選手に負けないように頑張っていきたい」
―目標とする選手は。
「同じ西武で沖縄出身の山川穂高選手。パワフルバッターを目指して、頑張っていきたい」
―山川選手に入団後、聞いてみたいことは。
「プロ投手は、どういった球を投げるのか、バッティングに関しては、聞けることはすべて聞きたいし吸収したい」
―プロでの二刀流の可能性は。
「大学では野手に専念してきた。野手1本でやる」
―契約金の使い道は。
「やっぱり親孝行に。母さんや父さんに使いたい。(何を購入するのかは)まだ決めていないが、考えていきたい」
―山川選手はホームランバッターだが、自身はどういうバッタータイプなのか。
「ホームランだけでなく打てて、守れて、走れる選手になり、トリプルスリーのタイトルを取れるようになりたい。柳田悠岐選手、山田哲人選手のような球界を代表する選手になる。走攻守のバランスの取れた選手を目指す」
―沖縄から北海道に行き、一番苦労したことは。
「やはり一番は気温。寒さにはこの4年通じても慣れなかった。克服できなかった」
―寒さで苦労したことは。
「手がかじかんで、体が動かず、最初は苦労した。しかし、寒いとけがをしやすくなるので自分の体のコンディション面に気を使うという意識が北海道に行ってできた」
―登録名をファーストネームのブランドンとしている。
「今までブランドンという名前で呼ばれてきた。ブランドンという名前で応援されたい。変えるつもりはない」
―日本シリーズを制したソフトバンクと戦う球団に入る。以前、千賀滉大投手の球を打ちたいと言っていたが。
「プロの中でもずば抜けている。巨人打線を翻弄(ほんろう)してストレートで抑えられる投手と、対戦したいというのはある。打ち返せるバッターになるためにももっとレベルアップしないといけない。自分の中で相手の勝負球を打ち返すというのは醍醐味(だいごみ)だ」