女子サッカー皇后杯 デイゴス、沖縄勢初の白星へ 仕上がり順調


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県勢初の初戦突破へ意気込む全保連琉球デイゴス

 女子サッカーの全保連琉球デイゴスが28日、福井県のテクノポート福井スタジアムで3年連続、4度目となる皇后杯第42回全日本女子選手権に挑戦する。10月の九州選手権で県勢初優勝し、勢いに乗るデイゴス。県勢初の1回戦突破へ金城愛理主将は「九州優勝と1回戦突破は大前提だと思っている。有言実行する」と覚悟を示す。

 20日、県総合運動公園蹴球場で行われた練習では、シュートメニューに時間を割いた。最後はゲーム形式の練習を行い、順調に調整を進めていた。明るい表情や活発な掛け声が目立ち、雰囲気は良好のようだ。

 1回戦は大商学園高(関西・大阪)と戦う。高校生の走力に対し、組織力で上回れるかが鍵になる。九州選手権決勝は神村学園高を相手に終始ゲームを支配し、無失点の1―0で勝利した。皇后杯でも前半で堅守を敷きつつ、相手の体力が落ちた後半に畳み掛けるつもりだ。山木里恵監督は「慌てずに自分たちのペースで進めたい」とイメージする。

 注目選手は、短大在学中から愛媛FCレディース(なでしこ2部)で活躍したFW仲地比奈子(琉大付中―鹿児島・鳳凰高―愛媛・環太平洋短期大)だ。昨季途中で入団し、九州選手権は決勝を除く3試合で得点を決めた。裏に抜ける動きやこぼれ球を押し込むゴール前の感覚はチーム随一だ。仲地は「点を取らないと負ける。ゴールは自分の仕事だと思って取りにいく」と意欲を見せる。

 初戦を勝てば12月5日、同会場でオルカ鴨川FC(なでしこ2部・千葉)と2回戦を戦う。決勝は同月29日、京都府のサンガスタジアムで行われる。山木監督は「チーム沖縄としてまずは1勝。なでしこのチームと戦い、どこまでできるか試したい」と抱負を語った。
 (古川峻)