地元芸人が「実演笑売」 話術生かし、県産品需要開拓 FECとKODEKAが提携


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実演販売事業で業務提携を結んだFECオフィスの山城智二社長(左)とKODEKAの横田翔社長=27日、那覇市泉崎の琉球新報社

 沖縄お笑い団体のFECオフィス(那覇市、山城智二社長)は、実演販売事業を展開するKODEKA(東京都)と業務提携を結び、地元芸人が実演を交えて各種商品やサービスを紹介する事業を12月から沖縄で始める。

 人を楽しませるエンターテインメント力やコミュニケーション力を強みとする芸人らが、話術を生かして商品販売につなげる。

 現在、東京と大阪で事業展開しているKODEKAは、「横ちゃん」の芸名で活動していた元芸人の横田翔社長が2017年に立ち上げた。元芸人や現役の芸人が「実演笑売士」として在籍し、量販店での実演販売や展示商談会、販促映像作成などを中心に活動している。

 県内で実演販売はまだ浸透していないが、県産品メーカーの商品を中心に需要開拓に取り組む。現在、FECオフィスに所属する芸人7人が実演販売の研修を受けており、少しずつ人数を増やしていく。

 地元に根差した芸人が県産品を紹介することで高い効果を期待する。また、芸人の仕事の幅を広げることで収入にもつなげる。

 山城社長は「良い商品だが伸び悩んでいる県産品がある。芸人笑売士としてお客さんを喜ばせながら伝えていければ」と話した。

 新型コロナウイルスの感染対策を考慮して、リモート中継での実演販売も実施している。実演笑売士の派遣価格は3万円から利用できる。