玉城知事 沖縄県議会で代表質問に立てず 肺炎入院で


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玉城デニー知事(資料写真)

 玉城デニー知事が細菌性肺炎で1週間入院することとなり、開会中の県議会11月定例会で予定される12月2~4日分の代表・一般質問に出席できなくなった。県の池田竹州総務部長は27日、県議会の各派代表者を回り、入院に至った経緯や知事の容体などについて説明した。県は職務代理者は置かず、県議会では副知事が代わりに答弁する予定だ。県議会は1日の議会運営委員会で改めて知事の容体などについて県の説明を受ける予定で、各会派とも知事の欠席を了承する見通しだ。一般質問は7~9日にも予定される。

 謝花喜一郎副知事は「議会議長をはじめ、各会派にも県から説明をして、理解とおわびを申し上げた。今日も職員が知事の元へ確認に行っているが、しっかりしているので、その都度必要な分は知事の判断を仰ぎながらやっていきたい」と話した。

 玉城知事は再度PCR検査を受けており、29日ごろにも結果が判明する見通し。仮に新型コロナウイルス感染症の陽性ならば、容体によっては公務復帰まで期間を要し、議会対応や行政運営に多大な支障が出ることが予想される。

 議会運営委員長の當間盛夫氏は本紙に対して「30日までには詳しい容体が分かると聞いている。12月1日の議会運営委員会で、総務部長からの説明を聞いた上で今後の対応について協議したい」と述べた。

 県議会事務局によると、知事が代表・一般質問を欠席した先例は直近では2019年12月5日、玉城知事が母親の死去を受けて欠席したケースだ。それ以前は18年6月25日に翁長雄志前知事が抗がん剤治療のため欠席した。いずれも副知事が代理で答弁した。