首里城再建に8政策提示 沖縄県の有識者懇


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
首里城復興基本計画案について議論する委員ら=27日、那覇市のサンパレス球陽館

 昨年10月に焼失した首里城の再建の在り方を考える、県の「首里城復興基本計画に関する有識者懇談会」(座長・下地芳郎沖縄観光コンベンションビューロー会長)は27日、第2回会合を那覇市のホテルサンパレス球陽館で開き、復興基本計画案を議論した。計画案では首里城を中心とした歴史・文化に誇りを持ち、文化を基層とした沖縄振興へつなげる将来像や八つの基本政策が示され、委員らがそれぞれ意見を述べた。

 次期沖縄振興計画と連動させるため、基本計画の期間は2020年度から次期振計が終了する31年度までに設定した。

 基本施策として、「正殿などの早期復元と復元過程の公開」と「火災の原因究明および防火設備・施設管理体制の強化」「首里城公園のさらなる魅力の向上」「文化財などの保全、復元、収集」「伝承技術の活用と継承」「『新首里杜構想』による歴史まちづくりの推進」「歴史の継承と資産としての活用」「琉球文化のルネサンス」―の八つが示された。

 懇談会傘下の部会を12月と来年1月にそれぞれ開催し、2月に最終の懇談会を開催して正式に基本計画を決定する。